20年間止まっていた中心部のバイパス延伸事業 再開に向けて始動 来月には住民説明会 開催へ 広島

広島市中心部で長年の懸案だった事業に動きがありました。国道2号「西広島バイパス」の延伸が計画されている区間で、沿線住民への説明会が10月から始まります。

廿日市市地御前から広島市西区の観音本町まで完成している国道2号・西広島バイパス。延伸区間は、そこから広島市中区平野町までの2.3キロで、片側1車線の高架道路です。

国土交通省と広島市は、この延伸事業で、慢性的な交通渋滞の緩和や沿道環境の改善を目指していて、10月2日以降、沿線地区の5つの町内会ごとに説明会を予定しています。

広島国道事務所は、今年度内に家屋調査に入るとしていて、「環境が整えば、来年度からの工事予算確保を目指す」としています。工事期間は7年程度と見込んでいて、2019年度の試算では延伸区間の事業費は約446億円。広島市はその3分の1を負担します。

延伸事業は、広島市の財政難などが理由で2003年度から凍結されていましたが、再開を望む声の高まりを受けて広島市は7年前、国に要請。国は3年前から事業を再開し、設計が進められています。

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