盗撮理由は「いけない方向にドキドキ感を求めた」 神戸市が男性職員、元児童館長を懲戒免職

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は20日、今年4月に駅構内で盗撮行為を行ったとして、福祉局政策課係長の男性職員(62)を懲戒免職処分とした。職員は当時、定年後の再任用で児童館長を務めていた。

 市によると、職員は同月21日朝、JR三ノ宮駅(神戸市中央区)の上りエスカレーターで、女性のスカートの下に後ろからスマートフォンを差し向けて動画を撮影。目撃した通行人に取り押さえられ、兵庫県警の任意聴取を受けたという。

 神戸区検は8月29日、県迷惑防止条例違反の罪で職員を略式起訴。今月4日に神戸簡裁から罰金20万円の略式命令が出た。市の聞き取りに、職員は事実関係を認め「いけない方向にドキドキ感を求め、ストレスを発散してしまった」と説明した。

 職員は、昨年4月から事件発覚まで同市東灘区内の児童館の館長だった。児童への盗撮は否定しており、市も「警察の動向などから児童への盗撮行為はなかった」としている。

 市はまた、今年6月に懇親会の場で同僚職員と口論になりビールを顔にかけたとして、交通局の課長級職員の男性(45)を減給(平均賃金1日分の半額)処分とした。(金 旻革)

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