タイ、ホープウェルへの賠償は不要

香港のホープウェル社がタイ国有鉄道(SRT)および運輸省と取り交わした契約に基づき1990年に開始した、バンコクに鉄道道路併用橋を建設する大型計画が様々な要因で頓挫した問題で、中央行政裁判所は9月18日、タイ側がホープウェルに118億バーツプラス利子を賠償するとの過去の命令を無効とする判断を示した。これによりSRTと運輸省はホープウェル(タイランド)社に対する賠償責任を免れることになった。この判断を受けて、ホープウェル計画で巨大な支柱などが建設途中で放置されたままとなっている問題解決のための作業部会を率いたことのあるピラパン副首相兼エネルギー相は、「タイ国民全員を祝福したい。ホープウェル裁判で我々は勝った」と喜びをあらわにした。なお、今回の決定ですべてが決着したわけではなく、ホープウェル側による控訴の可能性がまだ残されている。(『バンコク週報』より。https://bangkokshuho.com)

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