“チームを背負う” 大瀬良大地 全員野球で2位争い 広島 vs. DeNAの見どころ 天谷宗一郎さんに聞く

広島カープは、シーズン残り7試合。クライマックスシリーズに向け、2位争いの直接対決、3位・DeNA戦の見どころをお伝えします。

坂上俊次 アナウンサー
マツダスタジアムの上空は少しくもってきました。それでも風は右から左に、夏場に比べると吹くようになったんですが、放送席の解説は「暑い。暑い」と連呼してる 天谷宗一郎 さんです。まだ暑いですか?

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
よろしくお願いします。まだタオルは欠かせません。

坂上俊次 アナウンサー
広島カープ、まずスタメンなんですけれども、秋山翔吾 選手が体調不良で特例抹消、大きくスタメンを変えてきました。

天谷宗一郎 さん
ちょっと若い力が必要になってくる。中村奨成 選手は、今シーズン2度目の1番起用なんですけれども、気負うことなく、この時期に2位・3位争いをしているこの試合でスタメンに出られるというところを純粋に楽しんでプレーしてもらいたいなと思います。

坂上俊次 アナウンサー
けがとかいろいろあって本人もあせった時期もあるということなんですけれども、いいところでいいチャンス回ってきました。

天谷宗一郎 さん
プラス、今シーズン、登録が3度目。たぶん、そろそろ地に足着けてくるころになってくると思うんです。きょう、すれ違いであいさつはしたんですけれども、いい表情をしていたので、すっとゲームに入っていけるんじゃないかなと思います。

坂上俊次 アナウンサー
そして、打線のここをどう見ますか? 4番の 堂林翔太、5番・末包昇大 、6番・マクブルーム、7番・デビッドソン、8番・會澤翼 と割と“大砲系”が並んでいますが?

天谷宗一郎 さん
一発、期待したいですよね。大瀬良大地 投手が先発なので、やっぱりロースコアに持っていく。そういった意味で流れを変える一打を打てる選手が、これだけ下位打線にそろっていると、相手バッテリーにとってもすごく脅威だと思うんですよ。塁に出なければいけないとか、いろいろあると思うんですけれども、末包選手なんか、やっぱり打っていくのは彼の魅力だと思うので、臆することなく、どんどん振っていく。なんなら全打席、ホームラン狙い。そのぐらいの気持ちでいいと思います。

坂上俊次 アナウンサー
とは言ってもベイスターズの東投手、14勝している好投手ということで、きょう、たまたま関係者で高校3年間、東投手とクラスメイトだったっていう方が来たんですよ。「もうすごかった」って。「野球のみならず、卓球トップクラス、サッカーはトップクラス、バトミントントップクラス」。だからどうしたって話かもしれませんが、すごい運動能力のピッチャーみたいですね。

天谷宗一郎 さん
身長も小さいんですけれども、そういうものを一切感じさせないダイナミックさってのも兼ね備えています。

坂上俊次 アナウンサー
DeNA・東とカープ・大瀬良が先発することになっています。そして、きょうの一千なんですが、青山さん、中根さん、きょうの大切さをお2人、どれぐらいわかってらっしゃるか。本当に大事なんだぞっていうところをさらに感じていただきたいと思いまして、有識者からきょうの一戦の重要性を示すコメントをいただいてまいりました。

青山高治キャスター
有識者の方から…

坂上俊次 アナウンサー
まず1人目、カープ芸人・ボールボーイ佐竹さん、「カープ芸人として生活面にも影響必至」と。仕事がきょう次第で減ったり増えたりする可能性もあると。

天谷宗一郎 さん
これは、佐竹さんだけじゃないですよ。わたしも大きく影響します。

坂上俊次 アナウンサー
やはり2位というところですね。有識者、まだ続きます。子育てインフルエンサー・木下ゆーき さん。最近、(カーチカチ!テレビ)『数数』を見てカープの勉強しているらしく、「日本一に向けて2割3分、きょうの勝敗で影響が出てくるんじゃないか』と。

天谷宗一郎 さん
なんか意味深な数字ですね。

坂上俊次 アナウンサー
木下さんの示す数字は、カープの勝率、ホームゲーム.656、ビジターゲーム.426で2割3分違ってくるっていうことです。天谷さん、ホームゲーム、声援とかっていいますけど、何が一番違うんですか?

天谷宗一郎 さん
ファンの力っていう大前提は絶対、大きいです。そのほかにもやっぱりルーティンをしっかりと持っていけるっていうところがやっぱり一番大きいんじゃないかなと思いますし、今、チームは若返っている。若い選手たちの一番の邪魔者って不安なんですよ。その不安を払拭するには練習しかないんです。マツダスタジアムはブルペンもそうだし、室内練習場もある。自分の行きたい場所、やれることは増えるんです。そういった意味でもやっぱりホームゲームのアドバンテージは大きいんじゃないかなと思います。

坂上俊次 アナウンサー
今、ベンチの前では声出し。きょう、急きょ、招集されました 久保修 選手、おっと、何かポーズを示しています。このポーズが何かはわかりませんが、両手を左右に広げまして、あっ…。天谷さん、こういうときって本人はけっこう野球以上にドキドキするっていいますよね。

天谷宗一郎 さん
打席に立つより緊張しますよ。

坂上俊次 アナウンサー
ウケるかどうかというところなんですけれども、最後、真面目に切り替えて、久保選手が声出しを行いました。

天谷宗一郎 さん
雰囲気、よさそうですね。

坂上俊次 アナウンサー
きょうの重要性、もう1人、有識者に聞いているんです。カープ番記者の 前原淳 さん。「ある意味、きょうは短期決戦の初戦」だと。というのもカープは短期決戦みたいな日程になってきてるんですよね。

天谷宗一郎 さん
あした(21日)・あさって(22日)空くという意味では、きょうの試合、総力戦で行けますし、新井監督もこの前の7連戦とはちょっと違った戦い方ができる。なので全員で戦いに行く。負けているパターンでも今まで勝ちパターンでつけていたピッチャーっていうのも使ってくるんじゃないかなと思いますね。

坂上俊次 アナウンサー
きょうのゲーム、どうなってくるのかというところで最後にわたしも『数数(カーズカズ』をやってみたいと思います。用意した数字は、“18” → “10” 。

まじめな話でいいですか。大瀬良投手、大学2年のときに背番号をもらったときにエースナンバー18をもらっているんですよ。エースナンバー18ですよ。それを当時の監督に言って、大学4年のときに「エースナンバーじゃなくて10番にしてくれ」って。それは何かというと、チームとリーグ共通のキャプテン番号が10番。おれは自分の、エースとして勝ち負けじゃなくて、チームを背負うんだというのが、この数字に出ていると。

天谷宗一郎 さん
いや、そういった意味ではきょうの試合も絶対、絶対負けられないですからね。大瀬良投手に託したいと思いますね。

坂上俊次 アナウンサー
天谷さん、最後にきょうのゲームの勝ち筋、ロースコア、ハイスコア、どんな展開に持ち込めばいいでしょうか?

天谷宗一郎 さん
やっぱりロースコアで行きたいですよね。そんな中で、先ほど触れた下位打線の一発、そういうところも期待したいですし、上位打線2人の若い力ていうところでチームを引っ張っていってほしいなというふうにも思いますね。そうですね。

坂上俊次 アナウンサー
放送を前にして天谷さん、かなり汗をかいていまして、もういつでもゲーム行くぞというような雰囲気になってまいりました。

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