元ユナイテッド監督が回顧「クリスティアーノ・ロナウド獲得は間違っていた」

写真:元監督から自身の獲得を「間違っていた」と言われたロナウド

マンチェスター・ユナイテッドの元監督であるオーレ・グンナー・スールシャール氏が、指揮官時代を回顧した。イギリス『BBC』電子版が伝えている。

スールシャール氏は2018年末にマンチェスター・ユナイテッドの暫定監督に就任し、翌2019年3月に正式な監督に。2021年11月に解任されるまでおよそ3年間にわたって指揮を執った。

指揮官時代の大きなトピックとして、2021年8月、クリスティアーノ・ロナウドの12年ぶりの帰還があった。スールシャール氏は「彼とサインした時は、それがとても正しいものだと感じていたし、ニューカッスル戦(2021-22シーズンのプレミアリーグ第4節)で2ゴールを挙げた時は、ファンもそれを感じていたはずだ。オールド・トラッフォードは揺れていた。彼は依然として世界最高のゴールスコアラーであり、非常に強力な選手に見えた」と振り返りつつ、すぐに次のような考えに至ったという。

「(クラブにとって)断るのが非常に難しい決断だったし、受け入れなければならないと感じていたが、結論としては間違っていた」

実際、クリスティアーノ・ロナウドはその後、エリック・テン・ハフ現監督やクラブを批判し、喧嘩別れのような形で2023年1月にサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ナスルに移籍した。

また、スールシャール監督は選手の実名こそ明かさなかったが、指揮官時代に直面した次のようなトラブルのエピソードも披露した。

「誰とは言わないが、あるペアにキャプテンになるチャンスを与えようとして、それを断られたのには失望した。また、『退団を強行したいからプレーもトレーニングもしない』と私に伝えてきた選手が複数いたことにもがっかりさせられたよ」

先日、テン・ハフ監督がジェイドン・サンチョの懲戒処分について問われた際に「私が就任する前、このクラブにはいい文化がなかった」と語っていたが、スールシャール氏のこの発言はそれを裏付けるものなのかもしれない。

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