【中国】国産クルーズ船の予約始まる、訪日ツアーも[観光]

中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号」の予約が20日から始まった。愛達・魔都号は福岡や長崎、沖縄などを巡る訪日クルーズにも使われ、2024年1月から各路線に順次投入される。

上海市宝山区の上海呉淞口国際クルーズターミナルを出発し、韓国の済州・西帰浦港と福岡を巡る4泊5日のツアーは、1人約2,600元(約5万3,000円)から。4泊5日の沖縄ツアーは約2,800元からで、長崎、鹿児島、済州を巡る5泊6日のツアーは約5,200元からとなる。

運航会社は造船大手の中国船舶集団(CSSC)と世界最大のクルーズ船運航会社である米カーニバルの合弁会社、愛達郵輪(上海)(アドラクルーズ)。アドラクルーズは自社のウェブサイトやチャットアプリ「微信(ウィーチャット)」の小程序(ミニアプリ)でツアーの予約を受け付けており、10月13日までの予約で料金が安くなる早期割引も実施している。

愛達・魔都号はCSSC傘下の上海外高橋造船が建造した。客室は2,125室で、乗客の定員は5,246人。船内には約80のブランドが入る免税店や劇場などを設けた。

■続々と再開

国内外のクルーズ船各社は、新型コロナウイルス流行を受けて国際クルーズ船の運航をいったん休止したが、直近で続々と運航を再開している。

中国の船会社が運航する「藍夢之星(ブルードリームスター)」と「招商伊敦」の運航再開後の乗客数は延べ計2万6,000人となった。米クルーズ船運航会社のロイヤル・カリビアン・グループは来年の労働節連休に、豪華客船「海洋光譜号(スペクトラム・オブ・ザ・シーズ)」の上海線の運航を再開する。

中国政府は今年3月に上海市と広東省深セン市で国際クルーズ船の受け入れを再開。今月19日には全ての都市で受け入れを再開すると発表した。

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