4つの活用事例から学ぶ、はじめてのインバウンド対策

前回の記事でご紹介した月額制の多言語CMS「MATCHA Contents Manager」()。9月に入り、おかげさまで全国260の観光行政や旅行事業者の方々にご利用いただけるようになりました。そのうちの約40%が行政や観光協会・DMOの方々で、はじめての多言語対応に取り組むという地域も多いです。

何より無料で多言語対応をスタートしていただけるので、とにかくチャレンジしてみようという思いで導入を決めていただく地域も多く、我々も一緒になって成長していこうという気持ちになれています。

今回は、そんなはじめてインバウンド対策をされる方々にとって、実際にどのような活用事例があるのかをご紹介していきたいと思います。

【事例1】公式サイトの2倍のアクセスを獲得

広島県観光連盟(HIT)さんは、台湾・香港などの繁体字圏をターゲットとされており、いち早くからこのMCMを導入いただいています。使い方としては、公式サイトの記事をベースにMATCHAに転載。MATCHAが繁体字圏に強いことから、数カ月で繁体字で公式サイトの2倍以上のアクセスを獲得することに成功しました。

繁体字圏に対しての情報発信を強化する上で、MCMはとても相性が良いです。

▶事例インタビュー:PV数がオウンドメディアの2倍の成果も。MCMで公式サイト運営の課題を解決

【事例2】翻訳業務にかかる工数が1/7に

岡山県観光連盟さんでも、同様にMCMをご利用をいただいております。

これまで、既存の多言語サイトで情報を更新する際には、各言語毎それぞれ翻訳データを作成し、それぞれを管理画面に入力して多言語サイトの更新をしていました。しかしMCMでは、日本語を入力するだけであっという間に5言語に翻訳がされるので、翻訳工数が7分の1に圧縮されました。

【事例3】ゲストからの質問対応の業務効率化 + 周辺観光のアピール

湯布院・湯平にある旅館山城屋さんでも、MCMをご利用いただいております。

外国人のゲストと毎日対面されている宿泊施設の方々は、温泉の入り方やマナーなど、同じような質問を何度もゲストからされています。そこで、MCMを使ってよく聞かれる質問を事前に多言語化しておき、ゲストにメールで「事前に読んできてくださいね」と送ることで、質問の対応工数を削減することに取り組まれています。

また、西伊豆や足摺(高知)にホテルを展開するARTHさんは、周辺のアドベンチャーアクティビティに関する情報を多言語化してメールで送付することで、周辺観光のアピールや消費単価のアップにチャレンジされています。

▶事例インタビュー:「受入体制の強化」と「多言語情報発信」を相乗効果的に促進

【事例4】インフルエンサー施策と絡めて、イベント集客に成功

最後に、日本酒の「久保田」で有名な朝日酒造さんは、インバウンド向けのイベントの集客に力を入れています。MCMを活用して日本酒の歴史やレシピなど、単に日本酒の紹介に留まらないコンテンツを発信されているだけでなく、イベント集客用の記事LPのような使い方をされています。

そこにインフルエンサー施策を絡めて多くの旅行客の注目を集め、久保田の認知拡大につなげるだけでなく実際の来店からイベントを楽しんでもらうまでの導線づくりに取り組まれています。

このように、単なるプロモーションツールとしてではなく、業務効率化(DX)を実現しながら、旅行客の体験価値を向上させるような使い方など、私たち自身が日々勉強させていただくようなさまざまな活用事例が増えています。

まだまだ日本の魅力的な地域の情報は、全然多言語化されていませんし知られていません。引き続き、1年間無料で使っていただけるMCM Freeというプランをご用意しています。ご興味があれば、お気軽にMATCHA Contents Managerで皆さまの地域の魅力を世界に発信してみてください。

MATCHA Contents Managerとは?

【告知】インバウンドサミット2023について

インバウンドサミット2023

2023年9月27日(水) に全国の観光事業者や自治体を対象にした日本最大級のインバウンドカンファレンス「インバウンドサミット2023」を開催します。今年のテーマは【チャンスを活かせ】です。日本中のインバウンドや観光に携わるメンバーが集まり、日本が持つ可能性を探り、今後日本がとるべき方針について議論をしています。

オンラインの参加は無料ですので、ぜひご参加ください。
▶公式サイト:

寄稿者:齋藤慎之介(さいとう・しんのすけ)㈱MATCHA 取締役COO

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