NY円、一時148円36銭 10カ月半ぶり円安ドル高

ニューヨーク証券取引所=2022年2月(共同)

 【ニューヨーク共同】20日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=148円36銭と昨年11月上旬以来、約10カ月半ぶりの円安ドル高水準を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの見方から米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢となった。

 午後5時現在は、前日比47銭円安ドル高の1ドル=148円28~38銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1.0655~65ドル、158円11~21銭。

 FRBが20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の後に発表した経済見通しで、来年の利下げペースが従来予想と比べて緩やかになると予測。米国債市場で米長期金利の指標となる10年債が売られ、利回りが上昇した。

 FRBのパウエル議長がこの日の記者会見で「適切ならばさらに金利を上げる用意がある」と発言したことも米長期金利の押し上げ要因となった。

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