久保建英&冨安健洋、ついにCLデビュー! 気になる試合後の評価は…?

写真:アーセナルの冨安(左)と、ソシエダの久保(右) ⓒGetty Images

現地時間9月20日、各地でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第1節が行われ、日本人選手たちが欧州最高峰の戦いに挑んだ。

前日の19日にも、セルティックの日本人4選手や、ラツィオの鎌田大地がCL開幕節に出場。セルティックはフェイエノールトに0-2で敗れ、日本代表FW古橋亨梧ら日本人選手は軒並み低調な評価に。ラツィオは後半アディショナルタイムにイタリア代表GKイーヴァン・プロヴェデルが起死回生の同点弾をマークして何とか1-1の引き分けに持ち込んだものの、鎌田は前半29分に失点に絡んだことも影響して厳しい採点をつけられた。

20日には、日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダと、同DF冨安健洋が所属するアーセナルが登場。両者ともに、念願のCLデビューを飾った。

久保は、本拠地『エスタディオ・アノエタ』にインテルを迎えた一戦に先発出場。3トップの右の位置から攻撃を仕掛けた。前半40分には、右足で絶妙なクロスを供給し、スペイン代表DFロビン・ル・ノルマンのあと一歩でゴールというシュートをお膳立て。その5分後にはスイス代表GKヤン・ゾマーをおびやかすシュートを放った。複数人のマーカーに苦しめられた久保だったが、72分にベンチへと下がるまでに複数回得点機会を演出。なお、チームは勝利が見えてきた後半終盤に同点ゴールを決められ、1-1で試合を終えた。

一方、アーセナルの冨安はPSV戦でベンチスタート。59分から途中出場を果たした。集中した守備でPSVに付け入る隙を与えず、本拠地『エミレーツ・スタジアム』で4-0と快勝したチームに大きく貢献した。

久保と冨安に対する試合後のメディアの評価も上々。スペインメディア『Noticias de Gipuzkoa』は、久保に平均的な「6点」をつけたが、寸評では次のように評価している。

「(ブラジル人DFカルロス・)アウグストのマークによって、試合に入るのに苦労した。しかし、一度試合の流れに乗ってしまえば、またも決定的な存在になる寸前までいった。美しいプレーからル・ノルマンに絶妙なクロスを供給。消耗したこともあり、後半にベンチへと下がった」

冨安の評価も決して低くない。イギリスメディア『football.london』は「6点」をつけつつ、冨安との交代でピッチを退いた選手の名前を挙げて次のように評した。

「左サイドバックとして出場していた(ウクライナ代表DFオレクサンドル・)ジンチェンコよりもはるかに堅実な守備を提供した。カウンターの際には前任者ほどの推進力を披露しながったが、十分に堅実なプレーぶりだった」

久保は攻撃面、冨安は守備面と、どちらも求められるタスクをしっかりと評価された格好だ。グループステージ第2節以降も、セルティック組や鎌田、ベンフィカに所属するGK小久保玲央ブライアン(第1節のザルツブルグ戦はベンチ入りしたものの出場なし)らの活躍にも期待したい。

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