秋の訪れ告げるヒガンバナ、残暑のせい?「今年は少し色が薄いよう」

咲き始めたヒガンバナ

 妖艶な真っ赤な花を咲かせるヒガンバナが、京都府の乙訓地域でも咲き始めた。本格的な秋の訪れを告げる花とも言われるが、今年は残暑が厳しく季節外れのよう。

 有史以前に中国大陸から渡来したとされる。名前の由来は秋の彼岸に合わせて咲くからで、別名は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が一般的だが、地獄花や幽霊花とも呼ばれる。

 乙訓地域の2市1町では宅地開発で咲く場所が減少しているが、田畑のあぜなどで多く見られる。長岡京市の農家の男性は「例年通りに咲き出したが、今年は少し色が薄いように見える」と話した。

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