ビッグモーターに「廃車にするしかない」と嘘をつかれ無理に別の車を購入させられたとして提訴 実際は廃車にせず転売か

中古車販売・ビッグモーターの名古屋の店舗に車の修理を依頼した女性が「廃車にするしかない」などと店員にウソをつかれて別の車を無理やり購入させられたとして、218万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴状によりますと、218万円の損害賠償を求めているのは名古屋市に住む女性です。女性は去年8月、ビッグモーターで愛車のアウディの車検を受けましたが、車検を終えた2ヶ月後に故障したため、名古屋の鳴海店に修理を依頼しました。

すると担当者から「修理には多額の費用がかかる」「廃車にするしかない」などと言われ、代わりに店にある中古の軽乗用車の購入を勧められました。

「たばこの臭いがする」などとして女性は購入する意思が無いことを伝えましたが、4時間以上に渡って購入を迫られ、愛車のアウディを1万円で下取りに出した上で軽乗用車を103万円で購入する契約を結んだということです。

しかし購入した軽乗用車には不具合が多く、不審に思った女性が本当に廃車になっているか運輸局に問い合わせたところ、廃車されず別の会社に転売されていたことも発覚しました。

女性とその弁護士は、アウディには100万円以上の価値があり購入した軽乗用車の価格は25万円が妥当だと主張。ビッグモーターと兼重宏行前社長に対し、218万円の損害賠償を求めています。

今回の訴えに対してビッグモーターはCBCテレビの取材に「係争中の案件のため回答は控えさせていただきます」としています。

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