香港が最も自由な経済体から脱落

カナダのシンクタンク、フレーザー研究所は9月19日、「世界経済自由度2023年年次報告書」を発表し、香港が過去50年で初めて首位の座から脱落した。20日の香港メディアによると、香港はシンガポールに0.01ポイント差で敗れて世界2位となった。同報告書は2021年を基準とし、各国を評価する指標には政府の規模、法制度と財産権、健全な通貨、国際貿易の自由度が含まれる。規制は5つの主要分野53項目に及ぶ。香港のスコアは昨年と比べて4項目のみ上昇し、16項目が低下した。シンガポールは「法制度と財産権」と「規制」の2分野で香港を上回り、「国際貿易の自由度」では香港が引き続き世界1位となった。 報告書の主要5分野における昨年と今年の香港の実績の内訳によると、「政府の規模」における香港のスコアは昨年の7.87点から7.92点に上昇し、スコアは0.05ポイント上昇したものの順位は低下した。世界ランキングは昨年より2つ順位を上げ21位、シンガポールは7.26で48位となった。「法制度と財産権」では、香港が昨年の7.77点から今年は7.58点と0.19ポイント低下し、昨年より1つ順位を落として21位となった一方、シンガポールは8.43点で11位となった。「健全な通貨」の観点では、香港は9.52点から9.57点に上昇し、昨年の世界27位から12位に上昇、シンガポールは9.45点で22位となった。

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