歴史的な一日に! 2チーム同日Vパレード 11.23、神戸の一番熱い日 大阪も

18年ぶりのリーグ優勝を飾り、ファンの声援に応える当時の星野仙一監督(左端)らタイガースナイン=2003年11月3日、神戸市中央区

 兵庫県の斎藤元彦知事は21日、プロ野球セ・リーグを制した阪神と、パ・リーグで優勝したオリックスのパレードを、神戸、大阪の2カ所で同日実施する意向を示した。大阪府や経済界とも調整を進めており、22日に合同会見を開いて正式表明する。関係者によると、11月23日の開催を軸に検討しているという。

 阪神に続き、オリックスも20日にリーグ3連覇を決めた。両チームがクライマックスシリーズを突破すれば、日本シリーズは59年ぶりの関西対決となる。

 甲子園球場(西宮市)が拠点の阪神はもちろん、かつては本拠地だったほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)で現在も主催試合を行うオリックスのファンも県内には多い。1995年の阪神・淡路大震災後には「がんばろうKOBE」を掲げてリーグVを果たし、96年には日本一に輝いた。

 パレードの会場として、兵庫は神戸・三宮のフラワーロード周辺、大阪は目抜き通りの御堂筋(大阪市)が候補に挙がる。それぞれ時間帯をずらして両チームのパレードを実施するとみられる。

 神戸でのパレードが実現すれば、阪神は2003年以来20年ぶり、オリックスはイチロー選手(当時)らが参加した1996年以来27年ぶりとなる。

 斎藤知事は報道各社の取材に「まずは日本シリーズで関西ダービーを実現してほしい」と期待。2カ所でのパレード実施について「関西全体で盛り上げることが大事。経済効果も期待できる」と話した。 (田中陽一)

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