浜口京子以来20年ぶり快挙 鏡(宇都宮出身)が最重量級制す レスリング世界選手権 女子76キロ級

鏡優翔

 レスリングの世界選手権第5日は20日、セルビア・ベオグラードで各階級が行われ、女子の最重量級に当たる76キロ級決勝で鏡優翔(かがみゆうか)(22)=宇都宮市出身、東洋大=がキルギスの選手を破り初優勝した。

 女子最重量級で日本選手の優勝は2003年大会で当時72キロ級の浜口京子(はまぐちきょうこ)以来20年ぶり。本県関係では1994年大会の女子75キロ級舩越光子(ふなこしみつこ)以来29年ぶり。

 決勝は第5シードのキルギス選手に得意のタックルで序盤から攻勢を仕掛け、8-0と大きくリードした時点で相手が負傷により棄権した。

 鏡の世界選手権出場は2年連続2度目で前回大会は同階級3位だった。これまでカデット(現U17)、ジュニア(現U20)のカテゴリーでも世界一に輝いており、シニアでは初の世界タイトルとなった。

 鏡は日本レスリング協会を通し、「一日一日後悔しないように練習を積み重ねてきたことが優勝できた最大の要因。幸せいっぱいのウイニングランだった」とコメントした。

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