ハードな展開に朝ドラ受け呆然、大吉「ここからどうなるか」

土佐の雄大な自然で生まれ育った主人公が、やがて植物学者として大きく成長していく連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。9月21日放送の第124回では、万太郎たち一家が、全壊した長屋から避難し渋谷へと向かうシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。

渋谷へと避難してきた寿恵子(浜辺美波)たち

大震災が起こり、万太郎(神木隆之介)たちが住む長屋は全壊。火事も発生するなか、万太郎たちはなんとか渋谷へとたどり着く。無事だった妻・寿恵子(浜辺美波)の店で休息を取り、息子の百喜(松岡広大)、大喜(木村風太)とも合流。

危険な状況のなか、万太郎は少しでも図鑑づくりを進めるため長屋に戻って標本を取りに行く。そこで助手の虎鉄(濱田龍臣)と再会した万太郎は、無残な姿となった標本や原稿に心を痛めながら、それでも力強く咲く「ムラサキカタバミ」に心打たれるのだった。

心配されていた虎鉄や印刷所の大畑(奥田瑛二)の無事は確認できたものの、万太郎が長年集めていた資料や標本が失われてしまった様子が描かれた今回の放送。

直後に放送された朝番組『あさイチ』では、MCの博多華丸・大吉と鈴木奈穂子アナウンサーが言葉を失い、「命はみんな助かってよかったですけど・・・」「ここからどうなるかっていうのがね」と話す場面も。

一方、苦しい状況でありながら万太郎がムラサキカタバミに希望を見出すシーンを受け、SNSでは「辛い回だったけど最後こんな中で咲いている花がたくましくみえました」「もう辛くて胸が苦しかったけど最後に少しだけ救われたよ」「これが万太郎の強さだ」など、感銘を受ける声も寄せられていた。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。9月22日放送の第125回では、震災から1カ月が経ち、寿恵子はある決意を固める。

文/つちだ四郎

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