京都に「ピーターラビットの世界」現る…限定グッズも多数

世界中から観光客が訪れる京都・東山エリアの二寧坂に9月21日、「Peter Rabbit SHOP & BAKES」がオープン。ファンや観光客をターゲットに、世界でここだけでしか手に入らない限定グッズが販売される。

イートインスペース(テラス席)からは、ピーターラビットが顔を覗かせる日本庭園を眺めることができる。秋は紅葉が赤く色づき、紅葉狩りも

■ オンライン販売もなし、世界でここだけのグッズ

1893年に作者のビアトリクス・ポターが知人の病気の息子・ノエル少年に贈った「絵手紙」から誕生した『ピーターラビットのおはなし』。110カ国48カ国語にて発行されるなど世界中の人々から愛され続け、2022年に出版120周年を迎えた。

「SHOP&BAKES」は、ピーターラビットの故郷・イギリスの湖水地方のように自然豊かで歴史が感じられる場所を出店地に選出しているそう。同店が国内1店舗目の長野県・軽井沢に続く2店舗目。重要伝統的建造物群保存地区に指定されている二寧坂には長い歴史があることから、世界中から愛されるピーターラビットとの共通点を見出し、オープンに至ったという。

「作者ポター氏が日本に住んでいたなら」をテーマにした奥行きのある造りのショップは、日本家屋の造りはそのままに、ピーターラビット仕様のアートが随所に仕込まれ、探しながら見て回るのも楽しい。

地域の特徴を出すため「軽井沢店」は果物モチーフにところ、同店では日本を代表する花々を取り入れたオリジナルデザインをベースにグッズを展開。四季が感じられる桜、朝顔、撫子、鈴蘭、紅葉、椿の6種類の花とピーターラビットがコラボしたデザインは世界中で同店のみで手に入り、オンライン販売もないという。

京都・二寧坂店限定「チョコインクッキー」(1134円)

■ 国内初のイートイン席を完備

ラインアップは「ナデシコ ミニトートバッグ」(1650円)や「ツバキ コースター」(330円)といったグッズ類をはじめ、「チョコインクッキー」(1134円)や「ワッフルクッキー」(1404円)などのお菓子類もスタンバイ。いずれにも「KYOTO NINENZAKA」と文字が入っており、観光客の土産利用にも需要がありそうだ。

さらに「軽井沢店」にはない初の試みとして、同店にはイートインスペースを設けている。ピーターラビットと仲間たちが顔を覗かせる日本庭園を眺めながら、観光途中にしばし疲れを癒せるだろう。ここでは、イギリスのティーブランド「ENGLISH TEA SHOP」の「Tea」(495円)などのドリンクや「スコーン」(324円)「フィナンシェ」(216円)などの焼き菓子がいただける。

店内奥のカウンターでドリンクが購入できる

場所は、京都市バス「東山安井」駅から徒歩約7分の場所。営業時間は、朝10時30分から夕方6時30分まで、年中無休。

取材・文・写真/宮口佑香

(C)BEATRIX POTTER™ © Frederick Warne & Co.,2023

「Peter Rabbit SHOP & BAKES」

住所:京都府京都市東山区桝屋町363-22
営業時間:10:30〜18:30

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