立憲民主党の福田昭夫(ふくだあきお)衆院議員は21日、国会内で報道陣の取材に応じた。日光市議を公設秘書として兼職させていることについて、兼職届などの必要書類は提出しているとして「正当に公設秘書の仕事をしており、辞めさせるつもりはない」との考えを示した。
福田氏は7月1日付で、同党の斎藤久幸(さいとうひさゆき)日光市議=2期=を公設第1秘書に採用した。前任の秘書が6月末に退職したことに伴い、3月末で勤務先の会社を退職していた斎藤市議に声を掛けたという。
同市内の廃ホテル問題などを例に挙げ「地元の課題について連携し、いい仕事ができている。こんなにいい仕組みはない」と持論を述べ、理解を求めた。
兼職届は7月3日に衆院事務局へ提出。秘書の勤務地などを記載する現況届も同日、所属会派に提出したが、会派が数カ月分をまとめて衆院に出したため、提出日は9月21日付になったと説明した。
公費から支出される秘書給与と議員報酬の「二重取り」との批判に対しては「問題ない。公設で雇うか私設で雇うかは、私の自由ではないか」と語った。
一方、斎藤市議は下野新聞社の取材に「市議の仕事を優先するという話で秘書に採用された。市議としても公設秘書としても支障は来していない」と述べた。