先発全員入れ替えもリバプールが後半3発逆転でGS白星発進! 遠藤航は先発でELデビュー【EL】

[写真:Getty Images]

ヨーロッパリーグ(EL)のグループE第1節、LASKvsリバプールが21日にリンツァー・シュターディオンで行われ、アウェイのリバプールが1-3で逆転勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は60分までプレーした。

前身UEFAカップ時代の2000-01シーズン以来、4度目のEL制覇を目指すリバプール。グループステージ初陣ではオーストリアの強豪LASKのホームに乗り込んだ。

直近のリーグ戦でウォルバーハンプトンに3-1の逆転勝利を収めたクロップのチームは、週末にウェストハムとの上位対決を控える中で先発全員を変更。GKにケレハー、ディフェンスラインはリーグ戦で2試合サスペンションだったファン・ダイクに加え、今季公式戦初出場のバイチェティッチを右サイドバックで起用。中盤では遠藤がアンカーに入り、グラフェンベルフが初先発。3トップは右からドーク、ヌニェス、ルイス・ディアスという並びとなった。

立ち上がりからボールを握り、相手の出方を見ながらチャンスを窺うリバプール。序盤は右サイドのドークのドリブル突破や得意のセットプレーからフィニッシュに繋げていく。

だが、10分過ぎにLASKに鋭いカウンターから自陣深い位置への侵入を許すと、その流れで与えたセットプレーからまさかの先制点を奪われる。14分、LASKの左CKのサインプレーからボックス手前で浮いたフレッカーに右足を振られると、慌てて寄せたグラフェンベルフの股間を抜いた鋭いシュートがゴール左隅に突き刺さった。

いきなりビハインドを背負ったリバプールはここから攻勢を強めていく。引き続きドークの右サイドをシンプルに使いつつ、ポジションチェンジを繰り返すディアスとヌニェスも徐々に最後の局面に顔を出す。

さらに、相手を自陣深くに押し込む展開の中でツィミカスや遠藤もボックス手前から足を振っていく。36分には右CKの流れからファーのファン・ダイクが頭で折り返したボールをゴール前に詰めたヌニェスがヘディングシュート。だが、この決定的なシュートは相手GKの好守に阻まれて絶好の同点機を逸した。

結局、1点ビハインドで試合を折り返したリバプールは後半も同じメンバーで臨んだ。ただ、立ち位置の修正に加え、ハーフタイムでの指揮官の檄で躍動感を増すと、序盤から攻勢を仕掛けていく。

すると、55分には味方とのパス交換でボックス右に侵入したバイチェティッチがゴールライン際をえぐってクロス。これがDFに当たってゴール前にこぼれると、先にボールに反応したディアスが相手DFのファウルを誘ってPK獲得。これをキッカーのヌニェスが冷静に左隅へ蹴り込んだ。

良い時間帯に試合を振り出しに戻したクロップのチームは60分に3枚替えを敢行。バイチェティッチと遠藤、ドークに代えてジョー・ゴメス、マク・アリスター、ソボスライと主力をピッチに送り込む。

この交代で一気に流れを引き寄せると、63分にはコナテのフィードを前線のヌニェスが収めて右のエリオットに展開。エリオットのスルーパスに抜け出したグラフェンベルフが深い位置から正確なクロスを入れると、最後はゴール前に走り込んだディアスが右ワンタッチで合わせた。

直近のウルブス戦同様に後半に試合を引っくり返したリバプールは、ここからややゲームコントロール優先の戦い方にシフト。うまくボールを動かして相手をいなしながらカウンターから3点目を狙う形に。

その後、足を痛めたグラフェンベルフに代えてエースのサラー、試合終盤にはコナテを下げてマティプを投入し、試合をクローズにかかる。88分には高い位置でのカウンタープレスからヌニェスのパスをボックス右で受けたサラーが強さと巧さを兼ね備えた仕掛けで相手DFを翻弄。最後は利き足とは逆の右足シュートでGKの股間を抜き、トドメの3点目とした。

そして、慣れないメンバー構成もあって前半は苦戦したものの、公式戦2試合連続で逆転勝利のリバプールが、グループステージ初戦を白星で飾った。

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