ジムで男性が心肺停止…現場に居合わせたインストラクター、そして医師と校長先生の勇気 福井

人命救助活動で感謝状を贈られた市川さん(右)、朽木さん(中央)、岸本さん=9月21日、福井県小浜市の若狭消防組合消防本部

 心肺停止状態の男性に救急隊到着まで救命処置を施し人命を救ったとして、福井県小浜市の若狭消防組合消防本部は9月21日、県内外の男女3人に感謝状を贈った。

 表彰されたのは、スポーツインストラクターの市川智代さん(39)、高浜小校長の朽木史昌さん(57)、医師の岸本孝博さん(76)の3人。

 8月6日午後2時25分ごろ、おおい町成和のジム内で心停止状態で倒れている60歳代男性利用者を市川さんが発見、応援を呼び意識確認をした上で、現場に偶然居合わせた朽木さんと岸本さんが心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)などを使い蘇生した。男性は救急車が到着した時点で自発呼吸ができるようになり福井市内の病院に搬送された。現在は元気だという。

⇒夜の温泉街で一人宿探す20代女性を別の街のホテルに遠ざけた機転

 3人とも職業柄、心肺蘇生を定期的に学んでいたことからスムーズな対処ができたという。

 同本部で行われた贈呈式では、同組合の河端好美消防長が「3人の迅速な判断と勇気ある行動で尊い命を守っていただいた。心から感謝申し上げる」とした。

© 株式会社福井新聞社