【EL開幕節まとめ】強豪は順当に白星発進! “死の組”は混戦予感させる初戦に

[写真:Getty Images]

ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ開幕節が21日にヨーロッパ各地で行われた。

優勝候補筆頭のリバプールは、久々のEL初戦でオーストリアの強豪LASKと対戦。直近のリーグ戦から先発全員を入れ替えた影響もあり、前半に先制を許す難しい展開に。それでも、後半に入ってエンジンを上げたクロップのチームは、FWルイス・ディアスがPK獲得に逆転ゴールを決める活躍を披露。さらに、後半終盤には途中出場のエースFWサラーがトドメの3点目を奪い、終わってみれば3-1の順当な勝利に。

昨シーズンの準優勝チームでリバプール同様に本命に挙げられるローマは、モルドバ王者のシェリフとアウェイで対戦。前半終盤にオウンゴールで先制に成功も、後半立ち上がりに追いつかれる。それでも、直後に投入したFWディバラが流れを変えると、FWルカクが公式戦2試合連続ゴールを挙げる決定的な仕事を果たし、苦しみながらも2-1で白星スタートを飾った。

今シーズンのブンデスリーガで首位に立つ好調のレバークーゼンは、ELの舞台でも好調を維持。スウェーデンのBKヘッケンをホームで迎え撃った一戦をMFヴィルツや絶好調のFWボニフェイスのゴールなどで4-0の快勝を飾った。

昨季のカンファレンスリーグ(ECL)王者のウェストハムも白星発進。格下と思われたセルビアのTSCに先制を許したものの、オウンゴールで追いつくと、70分にはMFクドゥスに加入後初ゴールが生まれ、最終的に3-1で逆転勝利。

今グループステージの最激戦区となったグループBは開幕節から今後の熾烈な争いを予感させる戦いに。

アヤックスvsマルセイユは壮絶な打ち合いの末に3-3のドロー決着。ホームのアヤックスが前半半ばまでに2点を先行したが、マルセリーノ監督電撃退任でそのパフォーマンスが注目されたマルセイユもここから底力をみせ、MFアリが演出した2ゴールで前半の内に追いつく。その後、後半序盤にアヤックスがMFテイラーのゴールで勝ち越したものの、マルセイユも後半半ば過ぎの78分にFWオーバメヤンがこの試合2点目を決め切って追いすがる。その後、試合終盤には退場者を出したホームチームを相手にマルセイユが攻勢を仕掛けたものの、逆転まで持っていくことはできなかった。

また、ブライトンvsAEKアテネはプレミアリーグで好調を維持する大会初出場チームの優勢が予想されたが、セットプレー2発にカウンターから見事なゴールを決めたギリシャ王者が3-2の勝利を収めた。

その他ではアタランタやスポルティングCPといったチャンピオンズリーグ(CL)クラスの強豪が順当に白星発進を見せた一方、今大会を得意とするスペイン勢のビジャレアル、ベティスはいずれも黒星スタートとなった。

■ELグループステージ開幕節 結果

◆グループA

ウェストハム 3-1 TSC

オリンピアコス 2-3 フライブルク

◆グループB

アヤックス 3-3 マルセイユ

ブライトン 2-3 AEKアテネ

◆グループC

スパルタ・プラハ 3-2 アリス・リマソール

レンジャーズ 1-0 ベティス

◆グループD

アタランタ 2-0 チェンストホヴァ

シュトゥルム・グラーツ 1-2 スポルティングCP

◆グループE

サン=ジロワーズ 1-1 トゥールーズ

LASK 1-3 リバプール

◆グループF

スタッド・レンヌ 3-0 マッカビ・ハイファ

パナシナイコス 2-0 ビジャレアル

◆グループG

セルヴェット 0-2 スラビア・プラハ

シェリフ 1-2 ローマ

◆グループH

レバークーゼン 4-0 BKヘッケン

カラバフ 1-0 モルデ

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