内川が現役引退を表明 24日のB―リングス最終戦後にあいさつ【大分県】

宮崎戦で2点本塁打を放ち、仲間に迎えられる内川=4月15日、宮崎アイビースタジアム

 福岡ソフトバンクホークスなどで活躍し、今季は独立リーグのヤマエグループ九州アジアリーグ「大分B―リングス」でプレーする内川聖一内野手(41)=大分市出身=が21日、自身の交流サイト(SNS)で現役引退を表明した。23、24日に臼杵市内である同球団のホーム戦が最後の勇姿となる。

 内川はインスタグラムで「約33年間の選手生活が終わる寂しさはあるが、少しホッとしているのも正直な気持ち」とつづった。その上で「最後の姿を見てもらい、大分B―リングスで頑張っている若い選手を応援してもらえるとうれしい」と呼びかけた。

 球団によると、24日の最終戦後にファンに向けてあいさつをする予定。

 内川は大分工高から2001年にドラフト1位で横浜(現DeNA)入りし、08年に右打者歴代最高の打率3割7分8厘をマーク。ソフトバンクに移籍した11年に史上2人目の両リーグでの首位打者に輝き、18年に2千安打を達成した。21年からヤクルトでプレー。昨季限りでプロ野球を引退した。通算打率は3割2厘。

 九州アジアリーグでは今季40試合に出場。打率3割5分6厘、2本塁打、35打点を挙げている。

 佐藤樹一郎知事は「WBCに3度出場するなど多くのファンを魅了した。大分B―リングスでは若い選手の見本となり、少年野球教室での指導などスポーツ振興に尽力した。引退後も大分県のために貢献していただきたい」とのコメントを出した。

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