【豊後高田】そばの産地として知られる豊後高田市の高田中(玉津)に、「そば打ちサークル」が発足した。市内では小学生と高校生はそばを打つ機会があるが、中学時代の3年間は体験できる環境がなかった。切れ目なく続けることで、全国高校生そば打ち選手権大会(そば打ち甲子園)での上位入賞を目指す。
サークルは校内でつくろうと話が持ち上がり、部員を募集した。今月上旬、玉津のそば打ち道場で初回の練習があり、1年と3年の部員5人が参加した。
市農業振興課の日浦拓海さん(24)から、ソバは新たな市の特産品にしようと2003年から栽培が始まり、春と秋の新そばは観光資源の一つとして人気があることなどを学んだ。
道場講師の青山由香里さん(53)から、そば粉をこねて生地を作り、包丁で麺にする一連の流れを教わった。
今後は月1回、道場でそば打ちを練習し、腕を磨いていく。
顧問の木代真美教諭(23)は「地域を学ぶ良い経験にもなる」と期待。3年の森川大智さん(15)は「小学生の時の体験が楽しかったので入部を決めた。段位を目指して頑張りたい」と意気込む。
市内では、小学生が市営の無料塾「学びの21世紀塾 わくわく体験活動」で、高校生がそば打ち甲子園に向けて定期的にそば打ちをしている。甲子園は2019年の6位が最高位で、上位入賞が毎年の目標になっている。
青山さんは「入賞を目指して指導している。小学生から切れ目なく続けることができるようになったので、全国でも活躍できる子どもを育てていきたい」と話した。