懐かしい雰囲気の公民館で高齢者が… eスポーツに挑戦!

 ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技としてとらえる「eスポーツ」を高齢者に楽しんでもらおうという体験会が21日、栃木市の箱森町東部公民館で開かれました。

 昭和57年に建てられ懐かしい雰囲気が漂いますが、中に入ってみると…、参加者が興じているのは民謡でもフォークダンスでも手芸でもなく、若者を中心に大人気のゲームです。主催したのは栃木県などが参加するeスポーツ地域活性化の実行委員会で、とちぎ国体の文化プログラムで行われた全国大会のレガシー継承が狙いです。

 企画を打診された箱森町東部自治会は、1200人あまりの住民の4分の1が70歳以上の高齢者。認知症や年齢から来る筋力の衰え「フレイル」などの予防に加え、子どもたちとのふれ合いにも役立つとeスポーツを取り入れました。

 音楽ゲーム、パズルゲームなど若い人には当たり前の世界でも高齢者には初めての経験。しかしカラオケ、ダンスと同じように目を輝かせ夢中になってゲームを楽しんでいます。昭和の雰囲気漂う公民館には今年(2023年)、Wi-Fiを導入。「デジタル要塞」と化した公民館を活用して、自治会では住民の輪を広げていきたいと話しています。

 主催したeスポーツ地域活性化実行委員会は今後もこのような体験会を開き、12月に宇都宮市でeスポーツフェスタを開催して普及啓発を行うことにしています。

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