甘~い「幻の果実・ポポー」で地域おこし 那須烏山市

 那須烏山市では、森のカスタードクリームと呼ばれるフルーツが収穫期を迎えています。

 北米原産のフルーツ「ポポー」。那須烏山市野上の石川仁一さんの1.3ヘクタールの畑では、苗木を含め約1700本のポポーの木を育てています。

 今年(2023年)は、例年より1週間ほど早く収穫の時期を迎えています。暑い日が多く、雨が少なかった影響で、例年と比べて小ぶりのものが多い一方で、甘みの強い実が育ったといいます。

 石川さんは、小さいころから馴染みのあったポポーを通して「まちおこし」をしたいと、30年以上前から使われなくなった田んぼを活用して栽培を始めました。

 明治時代に日本に伝わったとされる「ポポー」はオレンジ色をしていて、濃厚な甘みやクリーミーな食感が特徴です。熟してから傷むのが早く、市場にはあまり流通しないことから、「幻の果物」とも呼ばれています。

 ポポーの実は、皮をむいてそのまま食べるのはもちろん、クッキーやケーキなどのお菓子にしたり凍らせてアイスにするなど、淡い色合いや香りを生かした楽しみ方もできます。

 石川さんはポポーを食べに那須烏山へ足を運んでほしいとしています。ポポーはこちらの農場や周辺の観光施設で販売され、石川さんの農場では収穫体験も行っています。

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