警戒 都内で拡大「流行性角結膜炎」 充血や痛みに出血も…“はやり目”

インフルエンザ以外にも警戒が必要な感染症があります。それが、流行性角結膜炎です。感染力が強く「はやり目」とも呼ばれ、目の充血や涙、まぶたの腫れが起こるもので、治療薬がないこの感染症が都内で拡大しています。

梅ヶ丘ひかり眼科 中田院長:「右目ね、充血すごいしてますね。ウイルス性の結膜炎、はやり目の状態で、この結膜炎の特徴は、急に白目が真っ赤になる。免疫力が落ちたときに出ちゃう」

世田谷区のこちらの眼科では、1カ月ほど前から流行性角結膜炎の患者が急増しています。去年はこの時期、1週間に1人か2人ほどだった患者が、現在は10人ほど診察に訪れているということです。

患者:「1週間くらい前に違和感が。それと同時にまぶたがずーっと降りてきて、まずいなと思った。すごく怖いなと思いますよ、さっさと治りたいですよ」

流行性角結膜炎は、激しい充血のほか目やにを伴う涙が出たり、まぶたの腫れが起きたりする目の感染症です。原因となるアデノウイルスが付いたタオルや洗面器などを触った手で目をこするなどして、目にウイルスが付着し、感染します。

中田院長:「基本的に特効薬がないですし、基本的なウイルスの感染力も強いので、流行ってしまうということ。開院して10年経つんですが、今年が開院以来一番多いですね」

有効な薬がないため、流行しはじめると、一気に感染が広がることから「はやり目」とも呼ばれ、感染した場合、学校などでは医師の許可が出るまでは出席停止となります。

中田院長:「ちょっとでも目を触ったら手を洗う、その後にアルコール消毒。そういう自己治癒力を広げるように対処したほうがいい」

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