工具の「のみ」が誤って足の付け根に当たり男子高校生死亡 第三者委員会が再発防止策を提言

去年5月愛知県立の工科高校で、授業中に負ったけがで男子生徒が死亡した事故について、県は第三者委員会が取りまとめた報告書などを公表しました。

(愛知県教育委員会)
「大切なお子様の命を守りきれなかったことを県教育委員会として改めてお詫び申し上げます」

去年5月、三河地方にある愛知県立の工科高校で、木材加工の実習中、2年生の男子生徒が工具の「のみ」を調整していて、誤って左足の付け根付近に当たり、大動脈が傷ついて、その後死亡しました。

県の教育委員会は会見を開き、調査を進めていた第三者委員会の報告書を公表しました。報告書では再発防止に向け危険が伴う実習前にどんな場合に事故が起きるか再検討して教職員で共有し生徒に指導することや、事故発生後の対応を周知徹底することなどを提言しています。

また県はこの報告書を受け、各学校で、教科ごとに予測される危険に対応するマニュアルの作成を求める、「安全指導ガイドライン」を策定し、20日県立高校や特別支援学校に通知しました。

© CBCテレビ