久慈市、津波避難に「目標地点」 最大浸水域外の93カ所

 

 久慈市は、日本海溝・千島海溝沿い巨大地震の津波浸水想定を受け、避難計画の見直し案をまとめた。指定緊急避難場所までの移動が時間的に難しい場合、最低限として浸水想定区域外へ脱出し、生命の安全を確保する「目標地点」を設ける。津波避難は「原則徒歩」だったが、地域の実情に応じて車避難を検討していく。

 避難目標地点は、浸水想定区域から安全区域の境界線を越えたすぐの地点で93カ所。市内に55カ所ある津波発生時の指定緊急避難場所の避難経路上などに設定し、市民に知らせる何らかの目印を整備するイメージ。市民への周知方法は今後、検討する。

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