電気料金値下げ「慎重に見極め」 関西電力社長、原発再稼働で

記者会見する関西電力の森望社長=22日午後、大阪市

 関西電力の森望社長は22日に大阪市で開いた記者会見で、高浜原発1、2号機(福井県高浜町)の再稼働に伴う電気料金の値下げについて「収支動向や経営の効率化を慎重に、総合的に見極めて判断する必要がある」と述べた。原発2基の稼働により関電の利益は月120億円程度上振れるが、火力の燃料価格や為替などの先行き不透明感が拭えないと説明した。

 関電は東日本大震災以降、原発の再稼働に合わせて2017、18年の2度にわたり電気料金を引き下げた。森氏は料金の見直しについて「国際情勢も読めず、どういう変化がどう起こるか分からない」と強調した。

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