継体天皇を支えた勢力か 滋賀・高島の南畑古墳群

南畑古墳群1号墳の横穴式石室=22日、滋賀県高島市

 継体天皇(531年没)の生誕地とされる滋賀県高島市の南畑古墳群で発掘調査をしている市教育委員会と京都橘大は22日、三つの円墳が天皇没後の6世紀半ばから末にかけて相次いで築造されていたことが分かったと発表した。

 京都橘大の中久保辰夫准教授によると、継体朝以降の物資流通では、福井などを経由する日本海ルートや淀川ルートも重視されたため、継体没後もこの地域の勢力が維持され、古墳を造営し続けていたと考えられるという。

 三つの円墳は2018年度の市教委の調査で見つかり、21年度から京都橘大と連携して調査していた。

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