広島・府中町にあるショッピングモール「イオンモール広島府中」は来年、20周年を迎えます。新たな魅力をつくるため、7年ぶりに大規模リニューアルが行われていて、新しい店舗がオープンしました。
リニューアルオープンの初日を迎えたイオンモール広島府中です。開店を前に500人以上の列ができました。
午前10時の開店には、500個限定で明治製菓とコラボしたオリジナルチョコレートとクーポンが配られました。
来店客
「赤ちゃんの施設が充実しているので週2~3回来ます」
― 注目は?
「#ワークマン女子。子どもと遊んだりしても汚れてもだいじょうぶなアパレルブランドを見てみたい」
こちらのご夫婦も…
来店客
「#ワークマン女子。靴とかいろいろ。ウエアとシューズ。機能的でカワイイみたいな」
注目は、22日、オープンの「#ワークマン女子」のようで、開店と同時に大いににぎわっていました。
2004年3月、キリンビール広島工場跡地にオープンしたイオンモール広島府中は、来年で20周年を迎えます。
今回、外壁は伝統工芸品「宮島焼」をイメージしたものに刷新されました。
専門店もリニューアルです。100円ショップで人気のダイソーは、ダイソー自らが手がける2つのブランドとの複合店を中四国エリアで初出店しました。
その1つ、「Standard Products」では、全国でも刃物の生産地として有名な岐阜県関市の職人が作った包丁をはじめ、地元の熊野筆や東京葛飾の鉛筆など、こだわりの商品が並んでいます。
もう1つのブランド「THREEPPY(スリーピー)」では “大人可愛い”をテーマに、売り場は300円の商品が8割を占めています。3店舗あわせて、およそ5万4000アイテムが選べる売り場の誕生です。
こちらも中四国エリア初出店の「レイバンストア」。店頭には1500アイテムが並びます。
レイバンストア ケールミラー ストアマネジャー
― 広島の印象は?
「新しいもの好きのお客さまが多くて。すごく興味を持ってくださるお客さまが多い印象」
― これからの季節に、おススメのアイテムは…
「調光のレンズ、中ではクリアなレンズで、外に出るとサングラスに変わるようなレンズが人気です」
新作をいち早く手にできるなど直営店ならではの品ぞろえで、アーティストや映画で使用されたモデルなど、マニアックな問い合わせもあるそうです。
「スタイルミキサー」はトレンドからベーシックまで低価格でファッションが楽しめるショップです。大阪より西の地域では初出店。学生や主婦層まで幅広い客層に人気で、県外からの来店もあるそうです。
スタイルミキサー 丸山裕丘 店長
「みなさんから『楽しみにしていた』という声も聞くので。けっこう広島県外からも来られるお客さんも多くて」
今回のリニューアルでは、14の新規店舗を含む47店舗が生まれ変わります。
広島市内でも、デパートなどでリニューアルが相次いでいます。帝国データバンク広島支社によりますと、その背景にあるのは “ポストコロナ”ー。実際に店舗を訪れるなど、生活様式の変化を取り入れようとする動きがあるといいます。
帝国データバンク 広島支社情報部 土川英樹 部長
「物販は、(ネットの)オンラインで済んでしまう。でもオフラインは店舗に行かなければ受けられないサービスや飲食とかがあるので、この時期に大規模なリニューアルをするということに関しては極めて高く評価できると思います」
“ポストコロナ” のリニューアルのポイントは?
土川英樹 部長
「体験とか体感とか健康とか、そういったところに通ずるコンテンツがなければ、どれだけ大きなモールでも生き残れないと思っています」
鍵は、「集客力のあるテナント誘致」―。それを象徴するのが22日、オープンした#ワークマン女子だといいます。
帝国データバンク 広島支社情報部 土川英樹 部長
「#ワークマン女子で展開される製品を身に着けて、どういう体験をするのか、体感をするのかというところまでしっかりイメージできる店舗なので。確実に集客は伸ばしていくと感じています」
イオンモール広島府中 阿部憲一 ゼネラルマネージャー
「利便性・楽しさ・付加価値を、機能や施設・サービスをどのように表現していけるのかが、商業施設としての戦い方になっていく」
イオンモール広島府中のリニューアルは、12月中旬まで順次、行われます。