「毎年毎年下がって…今年もどこまで下がるのか」イセエビの漁獲量激減に全国有数の産地の町長が危機感=静岡・南伊豆町

全国有数のイセエビの産地・静岡県南伊豆町で年々漁獲量が減少している問題で町長が「今年も減少傾向にある」と窮状を訴えました。

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<岡部克仁南伊豆町長>
「いままで、毎年毎年、漁獲高は下がっているので、今年もどのくらい下がるのかな、というところは、正直心配しております」

先週末に今シーズンのイセエビ漁が解禁された南伊豆町。岡部克仁町長は9月22日に行われた定例会見の中で、町内9つの漁港の初日の水揚げは、あわせて450キロで、2022年の同じ時期の650キロから200キロほど減ったと明らかにしました。

南伊豆町は全国有数の産地ですが、過去10年のイセエビの漁獲量は減少し、2022年は、4年前と比較すると半減しています。

10月1日から始まる「伊勢海老まつり」は、町内の宿泊施設でイセエビつきの1泊2食を5,000円割引にするキャンペーンですが、定員を1,500人から1,000人に減らし、募集の枠は開始直後に埋まりました。

イセエビ漁は、2024年5月まで続きますが、回復のメドはたっておらず、岡部町長は今後、静岡県に支援を求める意向です。

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