神木隆之介、あさイチで「ズギャン」秘話明かす「2つあって」

草花を愛する主人公・槙野万太郎が、過酷な時代に生きながらも天真らんまんに生きる姿を描いた連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。9月22日(第125回)の放送後、同局の情報番組『あさイチ』に、万太郎役の神木隆之介が出演し、撮影時のエピソードを語った。

「ズギャン!」が生まれた第30回のシーン。浮かれて駆け出す万太郎(左、神木隆之介)(C)NHK

番組では、神木の提案やアドリブで生まれたセリフが話題に。なかには相棒・竹雄役を演じた志尊淳が『あさイチ』に出演した際、志尊のスタイルの良さを神木が「9割5分以上が足ですよね」と称し、のちにドラマ内でも「9割5分」というフレーズが使われたエピソードも紹介された。

神木は『あさイチ』発ともいえる「9割5分」発言について、「万太郎のなかで竹雄の存在は大きいし、認めているので。あ、これ現実で言ったなって。サラッと言ってみようとなって」と振りかえった。

さらに、万太郎がのちに妻となる寿恵子(浜辺美波)と出会った際に発した「ズギャン!」にも言及。その後も度々登場し同作でもおなじみのフレーズだが、元々は台本に書かれていた心情表現で、セリフではなかったという。

神木は「ズギャンは2つ理由がありまして・・・」と前置きし、まず台本を目にしたときに「こんなかわいらしい表現なのに、世に出ないのはもったいないと感じた」とコメント。

そして、現代風の表現ということもあり時代にそぐわない可能性も考えたが、「明治時代の話し言葉を実際に聞いたことがある人はいない。もしかしたら、今よりもっと砕けていた可能性もあるのでは」という発想から、急遽セリフとして採用された経緯が明らかになった。

セリフに関する意外なエピソードが明かされ、SNSでは「9割5分足の秘話がすごい!」「ズギャン! はインパクトあったよなぁ・・・」「差し込んでくる神木くんさすがだ!」「神木君のお芝居? アドリブ? 分からない絶妙な塩梅がいいなー」など、驚きや納得の声が相次ぎ、 X(旧ツイッター)では「ズギャン」がトレンド入りするなど話題となった。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。最終回は9月29日放送。

文/つちだ四郎

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