能勢電鉄(兵庫県川西市)は22日、川西市の妙見山で運行する妙見の森ケーブルなどの最終営業日を、冬季休業前の12月3日に繰り上げると発表した。2024年6月の営業終了を予定していたが、国土交通省近畿運輸局が廃止の前倒しを認めた。
同社は今年6月、運輸局にケーブルの廃止を届け出た。廃止届けは1年前までの提出が求められるため、廃止日を24年6月24日としたが、今月12日、繰り上げを認める通知を受けた。
ケーブルから乗り換えて山頂近くまで行けるリフトやバーベキュー施設、足湯なども同時に廃止する。
同社によると、22年度のケーブル利用客は約8万3千人で、ピークだった1974年度の4割に減少。約2700万円の営業赤字となり、同社は「なるべく早く終了させて本業に対する負担を減らしたかった」としている。(大島光貴)