教皇、仏マルセイユ訪問 移民「残酷な状況」と懸念

フランス・マルセイユに到着したローマ教皇フランシスコ=22日(AP=共同)

 【ローマ共同】ローマ教皇フランシスコは22日、フランス南部の港湾都市マルセイユを訪問した。バチカン公式メディアによると、教皇はマルセイユに向かう機内で記者団に対し、アフリカなどから欧州に到着する移民や難民について「残酷な状況だ」と懸念を示した。

 教皇は23日まで滞在し、地中海地域の司教らが集まる会議に参加するほか、フランスのマクロン大統領とも会談する。

 地元メディアなどによると、イタリア最南端ランペドゥーザ島には最近、2日間で島の人口を超える約7千人が到着。欧州連合(EU)はイタリア政府への支援を約束したが、フランスは同島からの移民や難民の受け入れを拒否するなど足並みがそろっていない。

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