慎吾ちゃんとリモート交流 モニター越し制作秘話語る 21世紀美術館

リモートで個展会場に登場し、来場者と交流する香取さん(左)=金沢21世紀美術館

 俳優・タレントの香取慎吾さんが22日、金沢市の金沢21世紀美術館で開かれている北國新聞創刊130年記念の個展「WHO AM I SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR」(北國新聞社、北陸放送主催)にリモートで登場し、モニター越しに会場のファンと交流した。突然現れた香取さんに来場者は歓声を上げ、香取さんが披露した作品の制作秘話に聞き入った。

 午後5時すぎ、個展の撮影可能エリアに設置されているタブレット端末の画面上に、香取さんが映し出された。1人のファンが香取さんを見つけて声を上げると、他の来場者も気付いて近くに殺到。またたく間に約60人が画面を取り囲んだ。

 リモート出演は、仕事の合間などに本人が不定期で登場するサプライズ企画で、今回の金沢展では初めてとなった。香取さんは会場を訪れた開幕初日を振り返り、「金沢ではみんなに力をもらった」と感謝を口にした。

 来場者の質問にも答えた。SMAPのメンバーカラー5色を使った新作絵画「推し活」で、描かれたキャラクターの目から流れているのは「うれし涙だ」と明かし「ステージから見るファンのうれし涙が明日への活力となっている」と話した。金沢展オリジナル作品の九谷焼の皿については「パッと浮かんで龍を描いた。制作時間が30分だけだったんだよ」と明かし、笑いを誘った。

 最後は画面越しにファンとの記念撮影に応じた香取さん。石川のファンに向けては「ぜひ21世紀美術館に遊びに来て下さい。楽しい時間を過ごせると思います」とメッセージを送った。

 遊学館高1年の荻野友杏さん(16)は「学校帰りにたまたま来たら本人と話せた」と笑顔を見せ、母恵理子さん(48)は「娘の誕生日が近く、いいプレゼントになった」と喜んだ。

 香取さんの個展は北陸初開催で、約200点を「光」と「闇」に分けて公開した。10月15日までで会期中は無休。開場時間は午前10時~午後6時、土曜は午後8時まで。入場料は一般2千円、中高生1300円、小学生600円。

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