樹齢500年の香りでアロマ 南砺・善徳寺、伐採の大杉をスプレーに

大杉の葉を利用したアロマオイルスプレー=南砺市の城端別院善徳寺

 南砺市の城端別院善徳寺は、今月末から伐採作業を始める境内の「大杉」の葉を活用したアロマオイルスプレーを作った。推定樹齢500年以上の木に茂る葉を活用し、さわやかな香りが特徴。限定100個を23日の大杉報恩法要で販売する。

 寺の「大杉のいのちを次世代につなぐプロジェクト」の一環。7月末に大杉の葉を集めて、精油メーカー「プロジェクトデザイン」(滑川市)に製造を依頼した。抽出した精油を基に1本45ミリリットル入りのアロマオイルスプレーが完成した。ラベルに「城端別院の大杉の命をつなぐ」と掲げた。価格は1本1500円。

 大杉は、市文化財「善徳寺の境内林」54本のうちの山門脇にある1本。高さ22メートル、幹周り8.1メートル。樹木診断で、腐朽が著しく倒木の恐れがあるとの結果が出て、伐採が決まった。23日は感謝を捧げる法要の後、写生大会の表彰式を行う。25日~10月6日に伐採を進め、木の活用を検討する。

© 株式会社北國新聞社