くんちの歴史や魅力紹介 過去の衣装など展示 長崎市歴史民俗資料館で10月8日まで

川船の根曳衣装などが並ぶ「くんち資料展」=長崎市歴史民俗資料館

 長崎市の諏訪神社の秋の大祭、長崎くんちの歴史や今年の踊町を紹介する「くんち資料展」が、長崎市平野町の市歴史民俗資料館で開かれている。10月8日まで。月曜休館。
 10月7~9日の長崎くんちに合わせて毎年開催。過去のくんち衣装や今年の各踊町の写真、くんち手ぬぐいなど約70点が並ぶ。
 1928年の踊町の一つ、酒屋町(現在の栄町)の傘鉾(かさぼこ)と本踊(ほんおどり)の写真は初展示。写真には、前日(まえび)と後日(あとび)でそれぞれ違う衣装を着て踊る姿が映っていた。
 今年の踊町、船大工町がかつて、川船を奉納した際、激流の中をコイが泳ぐ模様が描かれている根曳(ねびき)衣装も披露された。
 同館学芸員の永松実さんは「長崎くんちの歴史を知って、4年ぶりのくんちに向けて気分を高めてほしい」と話した。

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