ゴルフ成年男子 長崎県チーム過去最高の3位! 2年連続入賞、1位とわずか2打差 かごしま国体

【ゴルフ成年男子】最終日の8番でアプローチショットを放つ山田(東海大九州)=霧島市、霧島GC

 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」は22日、鹿児島県内各地で会期前実施6競技中、5競技が行われ、長崎県勢は3人チーム戦のゴルフ成年男子が過去最高となる3位入賞を果たした。第1日の5位から二つ順位を上げて2009、22年の4位を上回った。
 過去最高の3位ではあったが、上を見れば優勝した大分と2打差、2位高知とは1打差。ゴルフ成年男子の長崎県チームには、うれしさと悔しさが入り交じった。扇監督(テレビ長崎)は「たらればを言ってもしょうがない。素直にほめてあげたい」と大学生トリオをねぎらった。
 山田(東海大九州)がチームをけん引した。68だった第1日に続き、最終日も5バーディー、2ボギーの69で通算7アンダー。個人で4位に食い込む好成績だった。大学卒業後はプロを目指すため、おそらく今回が最後の国体。「もっとビッグスコアで引っ張れたらよかったけど」と満足していない様子だったが、間違いなく躍進の原動力となった。
 田﨑(東北福祉大)は2日間とも70で回った。ショットが安定していた一方で「パターが台無しにしていた」。最終日は70のうち半分の35がパット。「もっと減らせてた」と笑顔の中に悔しさをにじませた。山口(明大)は通算1オーバー。最終日は終盤にOBをたたいて「実力が足りないな」と苦笑いした。団体は3人の合計スコアで競うため「悪かったらいけない。気疲れした」。緊張感の中で踏ん張った。
 昨年の4位に続く入賞。悔しい思いはあれど、大学生3人が新しい歴史をつくったことに変わりはない。山田、山口は4年生だが、唯一2年連続の入賞を経験した田﨑は2年生。田﨑は「勝つことに意味がある。あと2年。勝って終わりたいですね」と先を見据えていた。

ゴルフ成年男子で過去最高の3位入賞を飾った長崎県チーム。(左から)田﨑(東北福祉大)、山田(東海大九州)、山口(明大)=霧島市、霧島GC

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