アカハラダカ秋空に舞う 対馬・内山峠展望台 愛好家ら、観察楽しむ

木にとまったアカハラダカ=対馬市厳原町(正島さん提供)

 長崎県対馬市厳原町の内山峠展望台では、野鳥の愛好家たちが越冬のため東南アジアに渡るアカハラダカの観察を楽しんでいる。
 アカハラダカは体長30センチほどの小型のタカで、その名の通り腹の部分などが赤い。春から夏にかけて朝鮮半島や中国などで繁殖し、秋の始めごろから越冬地へ渡りのシーズンを迎える。対馬南部の内山峠は上昇気流に乗って飛びやすく、中継地点となっている。
 対馬野鳥の会の正島和幸さん(82)=厳原町=は約20年間、渡りの観察を続けている。今月19日には上空を覆うほど飛び交う群れの撮影に成功した。
 正島さんによると、例年9月いっぱいまでが渡りの見ごろ。正島さんは「アカハラダカが来ないと秋になった気がしない。対馬は日本一観察できる場所だと思う」と話した。

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