類家(青森県八戸市出身)優勝 かごしま国体レスリング女子62キロ級

レスリング女子フリースタイル62キロ級を制し、表彰状を手に笑顔の類家

 国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」は22日、鹿児島県日置市の吹上浜公園体育館で会期前競技のレスリングが行われ、女子フリースタイル62キロ級で類家直美(23)=青森県八戸市出身、長者中卒、レスターホールディングス=が優勝した。2016年にレスリング女子が国体の正式競技となって以降、県勢の優勝は初めて。

 類家は試合後の取材に「メンバーを見て、自分が1番勝たなきゃいけないと思っていた。うれしいし、ほっとした」と喜びを語った。

 同階級には43選手がエントリー。類家は決勝で、同じレスターホールディングスの先輩を破って初優勝を果たした。大会を通じて武器とする強烈なタックルに加え、最近取り入れたというフェイントからの攻撃でもポイントを稼ぎ、「新しい攻めも出せてよかった」と振り返った。

 昨年はけがの影響もあって3回戦で敗れており、今回5試合全てでセコンドについた高畑監督は「優勝できる実力は間違いなくあった。万全の状態で結果を出してくれてよかった」。今春から東京都を拠点に、同郷の大先輩で五輪4連覇を成し遂げた伊調馨らのアドバイスを受けている類家は、「まだまだな部分もあった。帰ってから馨さんに指導してもらい、もっと強くなりたい」と意気込んだ。

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