<さが未来発見塾>住みよく観光盛んな町に 吉野ヶ里の中学生、未来計画づくり

まちづくりのアイデアを発表する塾生=吉野ヶ里町中央公民館

 吉野ヶ里町の中学生が地域の将来像を描く佐賀新聞社の「さが未来発見塾」が16日、町中央公民館で開かれた。三田川中と東脊振中の2、3年10人が取材などの成果を基に、暮らしやすく、たくさんの観光客が訪れる町にするためのアイデアを出し合った。

 塾生はこれまで、町内でコーヒー店「OK COFFEE SAGA ROASTERY」を営み、コーヒーで地元を盛り上げる活動をしている福山徹さんの講話を聞き、町の魅力を県外に発信する方法について取材した。今回は伊東健吾町長に提案する未来計画の主要テーマを「暮らしやすさ」「観光・交流」「町の“顔づくり”」の三つにまとめ、具体的な取り組みを考えた。

 塾生からは「ジビエ料理など地元食材を使った飲食店を増やす」「森林をライトアップするなど自然を生かす」などのアイデアが出た。町内には図書館がないことから、暮らしやすい町にするには何が必要かも議論した。

 三田川中3年の小野澪泉(れみ)さんは「他の塾生から出た『安全安心で自然を感じる町』という発想を提案に生かしたいと思った。交通事故が少なく、豊富な自然を活用できるアイデアを中心に考えたい」と話した。未来計画は10月上旬に伊東町長に提案する。(樋口絢乃)

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