武雄温泉駅前に展示スペース 「花頭窓の家武ふく」プレオープン 9月23~24日、焼き物の二人展

プレオープンする「花頭窓の家 武ふく」で24日まで開かれる康雲窯と綿島康浩陶工房の二人展=武雄市武雄町

 武雄市の武雄温泉駅南口そばに23日、展示スペース「花頭窓(かとうまど)の家 武(たけ)ふく」がプレオープンする。年内を予定する全面オープンを前に、西九州新幹線開業1周年に合わせて24日までの2日間、武雄焼の康雲窯と綿島康浩陶工房の二人展を開催する。武雄鍋島家に伝わる蘭学資料などのパネル展も実施する。

 長く空き家になっていた民家を、駅近くのレストラン&カフェ「オリー」を経営する長崎県の会社が購入し、1、2階を展示スペースとして全面改装した。建物の正面には国指定重要文化財の武雄温泉新館に造作されている「花頭窓」を取り付け、武雄らしさを演出している。

 武ふくの運営も行うオリーの尾﨑和彦店長は「文化のまちづくりを目指す武雄の後押しができれば。今後、絵画や書道など市民の文化芸術の発信拠点にしたい」と話す。康雲窯の山口康雄さんと綿島康浩陶工房の綿島康浩さんも「県外から訪れる人に武雄の焼き物の素晴らしさを伝えたい」と期待を込める。

 両日とも午前10時から午後4時まで。1階では波佐見町のイソザキ珈琲が、2日間限定でカフェをオープンする。(澤登滋)

新幹線開業1周年に合わせプレオープンする「花頭窓の家 武ふく」。24日まで武雄焼の展示販売を行う=武雄市武雄町

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