日本考古学・発祥の地「上侍塚古墳(大田原市)」 発掘の成果を発表する説明会 

 栃木県内にある遺跡や文化財を保存するため、国の史跡に指定されている大田原市の古墳で県が行っている発掘調査の成果について、23日に現地説明会が行われました。

 県は、2023年10月から大田原市湯津上にある上侍塚古墳で発掘調査を進めていて、その成果を発表する説明会を毎年、開催しています。

 上侍塚古墳は、古墳時代前期の前方後方墳で、全長は推定154メートルあり、県内では足利市の藤本観音山古墳に次いで2番目の大きさです。

 「水戸黄門」のモデルとなった水戸藩主・徳川光圀が約330年前に、日本で初めて発掘調査をした古墳としても知られていて、「日本考古学・発祥の地」とも言われています。

 今回の調査は7月から今月にかけて、前後の墳丘をつなぐくびれている部分の西側を初めて本格的に発掘し、東側で見つかった土器とは色や厚さの違うものが発見されたということです。

 また、古墳の表面を覆う石が、つくられた当時のまま残っていることや盛り土も確認されました。

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