<レスリング>【2023年世界選手権・特集】金浜良・女子コーチ(サントリー)総評

 

(2023年9月22日、セルビア・ベオグラード)


 ■金浜良・女子コーチ(サントリー)の総評「女子の2日目は、『本当にこれでいいのか』と思うくらい順調にいった一方で、3日目はそうならなかった。総括としては、4年前に東京オリンピックを目指しているときの世界選手権(カザフスタン)では川井梨紗子選手1人しか優勝できず、それを考えたら、出来は良かったのかなと思います。今日、53㎏級で藤波朱理選手が優勝したことは素晴らしいけど、他の階級はいろいろ課題があったと思います。

 (結果的に5人がオリンピック出場権を、1人が出場枠を獲得したことについて)石井亜海選手も頑張って日本代表が出る権利を取ってくれた。3位決定戦後の石井選手は過呼吸みたいな状況でした。5位決定戦への出場の是非は観客席にいた育英大の柳川美麿監督らと連絡をとりながら決めました。石井選手も『やるだけやる』ということでした。

 今回の出場メンバーで東京オリンピック組は須﨑優衣選手のみ。ベテランが負け、若い子が台頭した。切磋琢磨したことがいい結果につながった。東京オリンピックの代表争いをしていたときから、いまの代表は強かった。練習でも、今にも追い越しそうな勢いはあった。国内で勝つ方が大変。そこは感じました」

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