大阪の舞台女優サリngROCKが映画デビュー「なんで私?」

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』の舞台挨拶が9月23日、大阪市内でおこなわれ、安藤サクラ、山田涼介(Hey!Say!JUMP)、原田眞人監督とともに、本作でスクリーンデビューを飾った関西の舞台女優・サリngROCKが登壇した。

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』の舞台挨拶に登壇したサリngROCK(9月23日・大阪市内)

「初めまして! 映画初出演だったので、このような場に呼んでいただけてびっくりしています。すごく緊張していますが、よろしくお願いいたします!」と挨拶したサリngROCK。作家・演出家として大阪の劇団「突劇金魚」を主宰し、2008年に『OMS戯曲賞』大賞、翌2009年にも『AAF戯曲賞』大賞を受賞。関西の演劇シーンでは知られた存在だ。

直木賞作家・黒川博行の小説を原作にした同映画は、特殊詐欺を生業にするネリ(安藤)とジョー(山田)の姉弟が、思いがけず3億円という大金を手にしたことから巨悪に追われるクライムサスペンス。サリngROCKは、裏社会で黒い仕事を仲介する謎の女・林田を演じた。

ドラマを含め映像作品には出演してこなかったサリngROCK。今回のオファーに「『え、なんで私?』と思いました!」と語ったが、原田監督が「最初、映像に興味がないからって断られたんですよ」と暴露。すると山田が、「サリngさんのお芝居を見て、監督、涙流しながら笑ってましたよね?」とさらに裏話をリークし、会場を沸かした。

前列左から、サリngROCK、山田涼介、安藤サクラ、原田眞人監督。後列左から、田中沙依、山田蟲男、一木美貴子(9月23日・大阪市内)

また、この日の舞台挨拶には、大阪在住のキャストの田中沙依、山田蟲男、一木美貴子の3人も登壇。オーディションで原田の手によって選ばれたという田中は、「関西人として、大阪が舞台のかっこいい作品に出られたことがうれしいです。撮影初日、『ようこそ原田組へ』と声を掛けていただけて、『すごいところに来たんだな・・・』と震えました」とコメント。

サリngROCKとともに「突劇金魚」で活動する山田蟲男は、「初めての映画出演だったので緊張しましたが、サリngもいたので和やかにやらせていただきました」と語り、出演だけでなく、安藤の方言指導も担った一木の「ちょっとだけ指導をさせていただきました」という挨拶に、キャスト全員から「ちょっとだけじゃない!」とツッコまれる場面も。地元・大阪での舞台挨拶を盛り上げた。同映画は9月29日から公開される。

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』

2023年9月29日公開
監督:原田眞人
出演:安藤サクラ、山田涼介、ほか
配給:東映

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