猫の『毛柄』で性格がわかる!?その仕組みと4つのパターンを徹底解説!

1.三毛猫は「ツンデレ」

まず挙げられるのが、『三毛猫には「ツンデレ」が多い』という説です。

ツンデレとは、不愛想な態度をとる一方で愛情表現も見せることがある二面性性格のこと。猫でいうなら、ふだんはつれない態度なのに、ふとしたタイミングで甘える仕草をみせるパターンです。

では、なぜ三毛猫にツンデレが多いのかというと、三毛猫は基本的にメスが誕生するからです。メス猫は子育てのために精神面が大人になりやすくツンが増え、子猫気分で甘える頻度は少なくなります。

猫の性別には遺伝子の染色体X・Yの組み合わせが大きく関わってきます。オス猫が誕生するには、この染色体がXYとなる必要があります。しかし、三毛猫の場合は三毛の茶色(オレンジ)・黒に関わる染色体がそれぞれX。三色を発現するためには、どうしてもXX(メス)となってしまうのです。

ただし、非常に低確率ではありますが、稀にXXYの組み合わせで「オスの三毛猫」も誕生することがあります。そのような個体は、甘えん坊な面が目立つかもしれません。

2.茶トラは「甘えん坊」

三毛猫の反対のケースに該当するのが、茶トラ。メスよりもオスの方が多い傾向があります。これも前述したとおり、遺伝子の染色体の組み合わせが関係しています。

この組み合わせが茶トラ猫の場合、オスの方が発現しやすいのです。一部には『メスの茶トラ数はオスの1/3以下である』とする声もあります。

オス猫の多くは成猫になっても子猫気分が残りやすく、甘えん坊になりやすい傾向があります。

3.キジトラは「ワイルドな性格」

あまり知られていませんが、『猫の毛柄の元祖はキジトラだ』といわれています。キジトラ柄は、野生において保護色の役目を果たし、猫の生存に大きく貢献していたそうです。元々はキジトラ柄しか存在していませんでしたが、突然変異を経て他の毛柄が誕生していったそうです。

そんなキジトラは、野生由来の性格パターンであることが多めです。警戒心が強く、神経質な一面が見受けられます。全体的にはワイルドな性格・行動傾向があります。

その一方で、好奇心旺盛な一面もあり、心を許した相手には甘えん坊な仕草をすることもあります。

4.白黒猫は「神経質」か「フレンドリー」

「ハチワレ」や「靴下猫」で知られている白黒猫は、性格傾向のバラツキが大きい毛柄です。白部分が多いと白猫に近い神経質な性格に、黒が多ければ黒猫に近いフレンドリーな性格になりやすいといわれています。

白黒毛並みが性格に与える影響は研究途中でありますが、一説では黒は物陰に隠れやすく外敵から逃げやすかったため友好的な性格になったのに対し、白猫は目立ちやすく聴覚機能に支障が生じやすいため臆病になりやすいといわれています。

まとめ

今回は猫の毛柄ごとに多い性格傾向について解説しましたが、実際の性格形成には毛柄だけでなく両親猫の気質やその猫の経験による影響が大きく関わってきます。

いずれにせよ、どのような性格であれ猫が可愛い存在であるのに変わりはありません。

今回の記事を参考に、ご自宅の猫が上記の「毛柄」が代表する性格の傾向どおりか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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