京都が5戦無敗の広島に豊川決勝弾! レジェンドOBパク・チソンの来場試合を白星で飾る【明治安田J1第28節】

明治安田生命J1リーグ第28節の1試合が23日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、ホームの京都サンガF.C.が1-0でサンフレッチェ広島を下した。

14位の京都と7位の広島による一戦。3戦ぶりの白星を目指す京都が3選手変更の先発に麻田、福岡、豊川を起用した一方で、直近5試合負けなしで2連勝中の7位につける広島は前節から3選手が入れ替わり、東、川村、ピエロス・ソティリウがスタートから出場した。

それぞれが奪って速く攻めるを打ち出した試合はクラブのレジェンドOBであるパク・チソン氏も来場とあって、勢いよく入った京都が右CKから三竿の惜しいヘッドでゴールに迫ったが、広島も相手のセットプレーから一気にカウンターを仕掛け、押し返したりと対抗する。

両チームの攻撃姿勢がぶつかり合うなか、13分にも京都がボックス中央で浮かび上がったボールから福岡の右足ボレーで相手ゴールを強襲。今度は広島も負けじと15分にカウンターを仕掛け、ボックス右の中野が惜しくもゴール左外の右足フィニッシュを放っていく。

そのなか、カウンターだけでなく、ポゼッション時も鋭い攻めに転じ始めた広島が押し込み出すが、24分の京都に絶好機。浮き球パスを絶妙な裏抜けからボックス右の豊川が折り返すと、山崎が反応するが、当たりが薄く、ボールが惜しくもゴール左に流れてしまう。

京都が粘りのある守りとカウンターで一進一退の攻防に持ち込むなか、前半アディショナルタイムに広島も速攻を繰り出すが、右サイドから持ち上がった中野がアピアタウィア久との接触で倒され、フィニッシュのところまで繋がらず。0-0でハーフタイムを迎える。

両軍ともに交代カードを1枚ずつ切っての後半も広島攻勢の入りになるが、京都が先手を奪う。52分、自陣右サイドでのスローインから山崎が背後の相手DFをうまくブロックして縦に抜け出すと、折り返しのこぼれ球を武田がスルー。豊川が左足で力強く蹴り込んだ。

先に崩れてしまった広島は58分に速攻からピエロス・ソティリウがフィニッシュに持ち込むが、GKク・ソンユンが対応。64分にドウグラス・ヴィエイラとエゼキエウの勝負手にも打って出て、まずは同点を目指すが、押し込まれる京都も守りの集中を切らさない。

押し込みはする広島だが、あの手この手で相手ボックス内にボールを運んでも、最後のところで合わない場面が多く、なかなかゴールを割れず。すると、守備に追われる時間が多くなる京都もチーム最多10ゴールの切り札パトリックを送り込み、ひと刺しを狙う。

京都が後半から出場した松田と三沢に代わり、87分に荒木と山田を送り込んだりと勝利にこだわりをみせるなか、広島も何とかゴールをこじ開けようと攻め続けるが、6戦ぶりの黒星。京都は3戦ぶりの白星を手にしている。

京都サンガF.C. 1-0 サンフレッチェ広島

【京都】

豊川雄太(後7)

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