「まだまだやることはある」なでしこ高橋はな、無失点大勝にも謙虚さ 得点については「常に狙っているので」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

なでしこジャパンのDF高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)が新システムへの手応えを口にした。

23日、なでしこジャパンは国際親善試合でアルゼンチン女子代表と北九州スタジアムで対戦。これまでの[3-4-2-1]とは異なる新たな布陣、[4-3-3]を採用し、8-0と大勝を収めた。

開始2分に田中美南(INAC神戸レオネッサ)が口火を切ると、10分には長谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド)がPKを沈めてリードを広げる。25分にはCKの二次攻撃から高橋、39分には再び長谷川がネットを揺らし、前半だけで4ゴールを奪取。後半には清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)、杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC/アメリカ)、植木理子(ウェストハム/イングランド)と得点を重ねると、追加タイム2分には清家が芸術的なループを沈め、ゲームを締めくくった。

新システムで臨んだ初陣で、高橋はセンターバックの一角としてフル出場。一昨シーズンまでコンビを組んでいた南萌華(ローマ/イタリア)と肩を並べた。熊谷をアンカーで起用した場合、最終ラインでは筆頭候補となりそうだが、「まだ決まった席ではないので、まだまだずっとたくさんやることはありますし、自分に常に矢印を向けて謙虚にやり続けたいなと思います」と、謙虚な言葉を口にした。

「(4-3-3は)今までも少し練習でやったことがあるので、こういうオプションは前からありましたけど、実戦でやるのは初めてでした。(熊谷)紗希さんは守備的に働ける選手なので、今までは2人プラスワンで後ろにいるイメージでしたが、1つ前にいてくれる場合は、相手のくさびのパスを消す役割だったり、逆に自分が前にチャレンジした時に落ちてくれる。3バックのときとはまた違うけれど、(アンカーと2枚のセンターバックの関係性を考えれば)3バックにも戻せると思うので、やり始めたばかりですけれど、今日の試合に関しては声をかけながらやれたのかなと思います」

一方で、得点については「常に狙っているのでよかったです」と破顔。「遠藤選手から本当に素晴らしいボールが来ました」と、クロスを上げた遠藤純(エンジェル・シティFC)を称えつつ、自身にとっての代表2得点目を喜んだ。

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