旗手&前田が今季初ゴール! 守護神ハートが前半退場もセルティックが今季初のリーグ連勝【スコティッシュ・プレミアシップ】

[写真:Getty Images]

セルティックは23日、アウェイで行われたスコティッシュ・プレミアシップ第6節でリヴィングストンFCと対戦し、3-0で勝利した。

リーグ戦では直近2連勝も、チャンピオンズリーグ(CL)初戦となったフェイエノールト戦では2人の退場者の影響もあり、0-2の完敗スタートとなったセルティック。心身ともにダメージが残る敗戦からリバウンドメンタリティが試された一戦では、FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央の3選手が引き続きスタメン。DF岩田智輝はベンチ、DF小林友希はメンバー外となった。

立ち上がりから押し込む入りを見せたセルティックは、旗手と前田の左サイドを起点に攻め手を窺う。だが、10分には相手のロングボールを使った攻撃に守備が破られ、GKハートの好守とマクレガーのゴールカバーで難を逃れる場面も。

それでも、この直後にボックス内で古橋が際どい右足シュートでゴールを脅かすと、14分にはボックス内へタイミング良く抜け出した旗手が相手DFのファウルを誘ってPK獲得。旗手自らキッカーを務めると、右を狙ったシュートは相手GKに読まれたが、うまく脇下を抜けたシュートがゴールネットを揺らした。

旗手の今季初ゴールで先制に成功したアウェイチームだが、以降もややバタつくシーンが目に付くと、28分にはディフェンスラインの背後に抜け出した相手FWをエリア外に飛び出したGKハートがアフターチャージの形で倒してしまう。これが決定機阻止と判断されて、フェイエノールト戦に続いて退場者を出すことに。ロジャーズ監督は前線のフォレストを削り、控えGKベインを投入した。

1点のリードはあるものの、残り60分近くで数的不利を背負うことになったフープス。ここからは前田や古橋のスピードを生かしたロングカウンターを意識しつつも、後ろ重心の戦い方にシフト。何度かボックス内で際どいシーンを作られたが、何とか1点リードで試合を折り返した。

後半も守勢が予想されたセルティックだったが、日本人FW2人の絡みから貴重な追加点が生まれる。48分、右サイドの古橋が深い位置からクロスを入れると、ファーに飛び込んだ前田が反応。ダイレクトシュートはミートし切らずにGKにはじき出されるが、ゴール前でこぼれに反応したオライリーが冷静に押し込んだ。

これで点差を広げたものの、直後にはGKベインのボックス内での不用意なボールロストから、あわや失点という場面を招くなど気の抜けない状況が続く。また、徐々に相手の攻勢を受ける展開を受け、ロジャーズ監督は61分に旗手を下げて岩田を投入。今季リーグ戦初出場の岩田はボランチに入った。

67分には再び日本人FWの連携から決定機。右サイドのスペースに抜け出した古橋が完璧なクロスを供給。だが、ボックス中央でシュートを試みた前田は、タッチがひとつ余分となって飛び出したGKにうまく間合いを潰されてはじき出された。

71分に古橋がお役御免となり、オ・ヒョンギュの投入で3度の交代機会を使い切ったセルティック。以降はオ・ヒョンギュがトドメの3点目こそ逃したものの、守備では時間の経過と共に安定感が増した。

その後、試合終了間際の95分には高い位置でDFからボールを奪った前田がそのままボックス右に持ち込んで鮮やかな左足のコントロールシュートをゴール左隅に突き刺すファインフィニッシュ。旗手に続き待望の今季初ゴールを奪取し、トドメの3点目とした。そして、旗手と前田の活躍もあって敵地で勝ち切ったセルティックが、CL敗戦を払拭すると共にリーグ戦初の連勝を飾った。

リヴィングストン 0-3 セルティック

【セルティック】

旗手怜央(14分[PK])

オライリー(48分)

前田大然(95分)

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