“勘違い親孝行”しているかも? 実家や義実家が“ありがた迷惑”に感じたこと #1「娘が帰った後に…」

成人して結婚し家庭を持てば、育ててくれた自分の親や配偶者の親にも感謝の気持ちを伝えたいと思う人は多いもの。

でも、純粋に「喜んでもらえる」と思ってやったことが、向こうにとっては逆に負担になる場合もあり、親孝行は簡単ではないときもあります。

実家や義実家が実はありがた迷惑に感じた「勘違い親孝行」には、どんなものがあるのでしょうか。

「娘ふたりは嫁いでいき、今は夫とふたりでのんびり暮らしています。

県外に出て就職し結婚した長女は、『なかなか帰れないから』と帰省のたびに私と夫の好きな和牛を持ってきてくれるのですが、これがちょっと負担で。

『地元で有名なの』『通販でもなかなか買えないのよ』と言う娘の気持ちは本当にありがたく、もらうたびにしっかりお礼は伝えるのですが、50代になるとサーロインのように脂身の多いお肉はつらいのですよね……。

高いものだし娘は親孝行のつもりだし、文句ではなく気持ちの方向を変えようと『いつもお肉じゃなくてもいいのよ』とやんわり言っています。

すると『牛肉はタンパク質が多いし、お母さんたちの年代ほど食べなくちゃ』と娘は返してきて、本当に私たちのことを考えてくれているのですよね。

先日のお盆もまたお肉やソーセージなどを買ってきてくれて、夫が『さすがに胃にもたれてきたな』と本音を口にしたら、『運動でもして体力作りに励めば?』とあっさり返されました。

正直に言えば夫はもう飽きていて食が進まず、娘が帰った後、ご近所さんにおすそ分けしました。

親孝行したい気持ちは本当にうれしいけれど、そればかりになるとちょっと気が重くなりますね」(50代/小売業)

親の好きなものを楽しんでほしいのが子どもの気持ち。

一方で、ありがたいけれど、ものによっては負担にもなるのが親の事情です。

年齢が上がれば好みも量も変化するので、そこをもう一度きちんと話し合うのがいいのかなと感じます。

せっかくの気持ちなら、お互いに気持ちよく受け取りたいですね。

(ハピママ*/ 弘田 香)

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